22歳男性、東京都在住の大学生です。去年の夏、某出会い系アプリを使用した際のエピソードをお話したいと思います。私がそのサイトを利用したのは言わずもがな、彼女が欲しかったからです。大学1年の冬に当時付き合っていた彼女と破局して以来、夜のほうもご無沙汰だったのでそのサイトの利用を始めました。
利用を開始するとかわいい女の子がたくさん出てきました。すこしでも気にいった女の子にハートマークを送り続ける日々。すると2週間ほどたったある日、とある女の子からメッセージが届きました。茶髪のショートカットで、くっきり二重の女の子です。プロフィールに書いてある出身大学は誰もが知っている都内の超有名私立大に通う同い年の子。高校時代に受験勉強を必死にやった僕からすると、高学歴の女性は非常にポイントが高いのです。
それ以降何往復かメッセージののやりとりが続き、実際にお互いに会うことになりました。場所は横浜です。その女の子は横浜で実家暮らしをしていたので案内をしてもらうことにしました。ドキドキしながらその女の子を待っていると、僕を探しているのでしょう、周りをきょろきょろ見ながらこちらに向かってきました。そしてお互い目が合うとにっこり笑て「○○さんですか?」と聞いてきました。僕はテンションがめちゃめちゃ上がっているのを悟られないようににこやかな表情で「はい。」と答えデートが始まりました。写真よりも実際に会ってみると非常にかわいく心の中で大きくガッツポーズをしました。
お昼時だったのでまずランチをすることに。海の見えるテラス席のあるおしゃれなレストランで楽しくおしゃべりしながらおいしいご飯を食べたのはすごく良い思い出です。女の子はかわいいのはもちろん、話も面白く、最高のひと時でした。彼女も2年以上彼氏がいないらしく、こんなかわいい子を放っておくこの大学の男はなんて奴らだと素直に思いました。
ランチを食べた後は赤レンガ倉庫やワールドポーターズでいろいろな洋服のお店や雑貨屋を巡りました。その後、山下公園を散策しました。非常に広くて快適でデートスポットにぴったりだなと思いました。夕方になったので近くのこれまたおしゃれなカフェに入りました。
カフェでは主にお互いの学生生活などについて話しました。彼女の通う大学には僕の高校時代の同級生もそこそこの人数が通っていますのでいろいろと聞いてみました。「△△って知ってる?」「▽▽も君と同じ大学なんだけどきいたことある?」しかし彼女は「うーん、ごめんよくわかんない」という反応しかせず。学生数がその大学と比べて少ない某国立大学に通う僕はマンモス大学の事情には疎いのでそういうもんかと思い特には気にしませんでした。
それでも久しぶりにきちんとした身だしなみで女の子と会うことになった僕は終始テンションが上がっており、また彼女もいろいろと積極的に話しかけてきてくれたので会話に詰まるということもありませんでした。夕ご飯も一緒に食べたのですが、食べ物の好みもわりと合うようなので、また今度デートするのもありかなと思いました。ご飯を食べたら時間はもう割と遅かったので今日はこの辺まで、最後にInstagramとLINEのアカウントを交換してさよならをしました。
家に帰り今日のデートのことを思い出し、にやにやしながら携帯をいじっていました。しかしまたここでも引っかかる点がありました。彼女のインスタグラムの写真の投稿が0件なのです。さらにプロフィールには名前と年齢以外何も書かれていないのです。あんなにかわいくていろいろ遊んでそうな活発な女の子にしては地味すぎるなと思いました。それでも、僕の通う大学の女の子の中には投稿0件、プロフィールには名前以外記載しない、ストーリーも更新しないという子が何人もいるのでこの件に関してもスルーしました。
1回目のデートが終わってからもちょこちょこLINEを続け、1か月が過ぎたころもう一度デートに誘いました。彼女は快く応じてくれて今度は渋谷に遊びに行きました。映画を見たり宮下パークに行ったりとこれまた楽しい時間を過ごしました。夜ご飯を食べ、9時ごろになったのでそろそろお別れの時間かなと思っていると、彼女のほうからいつになく真面目な顔で「ちょっといい?」と聞かれました。もしかして告白されるのかなと思っていると、彼女の口から「ごめん、実は私、○○大学に通っているんじゃないの。」と言われました。
まさかのここにきて学歴詐称。あっけにとられる僕に彼女はすべて話してくれました。彼氏が欲しくて某サイトを始めたもの、高学歴のふりをしておけばかっこいい男の人に出会いやすいと思ったらしいのです。先ほど言ったように僕は高学歴の女性は高く評価しがちです。しかしすべてを学歴で判断するような学歴廚ではありません。この二回のデートはすごく楽しかったし、本気で付き合いたいと思った女性です。僕は「本当のことを言ってくれてありがとう。じゃあ僕に嘘ついた代わりにこっちのお願いも一つ聞いてくれる?」彼女は「うん、なに?」と聞き返しました。
僕は「付き合ってください。お願いします。」彼女は笑顔で「もちろん!」
こうして交際がスタートしました。僕らは今でもとても仲が良いです。